<< 上野幸子>> ロンデフォルケホイスコーレ/Rønde folkhøjskole 2003年8月から2004年4月上旬まで、デンマークの二つのフォルケホイスコーレに留学してきまし 最初のひとつはユトランド半島北部にあるロンデフォルケホイスコーレ、デンマーク人中心の典型的なフォルケホイスコーレです。 ロンデフォルケホイスコ−レは、エフタスコーレ(Efterskoleデンマークの15歳−16歳対象の私立学校)と併設されている学校です。両方を合わせる100人近くの生徒になりますが、私がいた学校の生徒数は35人でした。 女性の多い学校でしたが、それはこの学校のコースには看護士予備コースあるからです。他にボランティアコース(発展途上国に4−5月滞在し支援する)、ジャーナリストコース、野外活動コース、総合コースがあります。私が選んだのは総合コースで、ここで週4日のデンマーク語を学びました。全体的な学校の雰囲気は、日本の大学のようでした。 デンマーク人が中心になって学校のイベントを企画したり、授業の他の活動も活発な学校で、非常に楽しい学生生活を送りました。日本人は私ともう一人男性の大学生がいました。日本人が2人だったのはよかったと思います。言葉の壁は大いにあって、ストレスもたまりますから、時々日本語を話せるのは良かったと思います。 週末はデンマーク人が家に帰ってしまい学校はがらんとするのですが、残った生徒で考えて余暇活動を楽しみました。たとえば近くに図書館があるので、だれかしらビデオを沢山かりてきて、皆で映画鑑賞したり。あとはスポーツしたり。女子が多かったので物作りの活動も多かったですね。 授業は午前2時限、午後2−3時限で進みます。一番遅い授業のおわりは、5時半でした。授業時間は90分です。授業以外の活動は、さまざまありました。私たちのクラスメートは、ずいぶん活発でした。アンケートを採り、皆になにをしたいか聞くんです。屋外、室内問わずゲームをしたり、課外活動したりしました。こういう活動はみな夜です。参加してもしなくてもいいのです。 ユニークなカリキュラムに外国人必須の「料理」というのがありました。これは料理の勉強ではなく、毎週木曜日午後、学校のキッチンに入り、その日の夕食をつくるんです。 そうやって他の生徒交流を図る目的ですが、学校に貴重な労働力という面もありましたね。やや重労働ではありましたが、私は嫌ではありませんでした。デンマーク人たち当然のようにやっていました。デンマーク人は選択制でしたが。 イベントは、地域に根ざしたもの学生が企画したものや学校が企画するもので、いろいろありました。その一つにVennerdag(友達の日)というのがあり、これは外部から1人学校に招待して、皆で食事をするという日です。残念ながら、私が招待していた人はこれられなくなりましたが、たっぷりと酔いつぶれました。 (うえの さちこ:談) copyright(C) Center of Nordic Study Program |