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ワーキング・ホリデーとは?

●ワ−キング・ホリデーの目的
1980年12月、オーストラリアをかわきりに、Working holiday(ワーキング・ホリデー)は始まりました。目的は以下のように説明されています。 「ワーキング・ホリデー制度は、二国間の協定に基づいて、最長1年間 異なった文化の中で休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うために付随的に就労することを認める特別な制度です。本制度は、両国の青少年を長期にわたって相互に受け入れることによって広い 国際的視野をもった青少年を育成し、ひいては両国間の相互理解、友好関係を促進することを目的としています。」(社団法人日本ワーキング・ホリデー協会のホームページより)

●WHビザの条件
WHビザは、条件付きながら「渡航した現地で就労できる」非常にユニークなビザなのです。WHビザを申請できるの18歳〜30歳までの人に限られ、各国一生に一度切りです。

●WH締結国
日本とWH協定を結んでいる国は、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、台湾。そして各国で、滞在条件が違っています。 デンマークは北欧地域では初めての国で、2007年10月からスタートしました。両国の若者がWH交流で良い実績を残せば、他の北欧諸国へも広がっていくのではないかと思います。逆にデンマークにとっては、日本は、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアについで4番目の締結国。アジア諸国では初めて、ということになります。
*WHの詳細については、(社)ワーキング・ホリデー協会のサイトでよくわかります。
http://www.jawhm.or.jp/

●デンマークと日本で違うワーホリ後の評価
ワーキング・ホリデーは、通常の「留学」ではありません。留学は学習対象があり、目的がはっきりしています。
ワーキング・ホリデーはまっしろなキャンバスに自分の頭に浮かんだことを描いていくようなもの。何を学び何を経験するかは、あなた次第です。デンマーク生活と社会体験+労働体験ができるわけですが、デンマークのWH滞在は英語圏のように、パット飛び出していってなんとかなるという所ではなく、特に言葉が十分に出来ていないと相当の苦労が伴うことを認識しておいた方がよいです(FHとワーキング・ホリデーを参照)。

デンマーク人の若者も、ワーキング・ホリデーを利用して海外へでるのですが、彼らには日本の若者にはない特典があります。帰国すると進学する時、ワーキング・ホリデーでの経験値が評価対象になるのです。1年間、オーストラリアや日本で過ごして学んだことを、社会がきちんと実績として認めてくれるのです。 はんたいに日本のワーキング・ホリデーはいつも「個人的な体験」に終わっていて、貴重な体験・経験を社会に還元できるシステムができていません。意気揚々と帰国しても、就職活動や進学にプラスになることは少ないです。

この違いはどこからくるかというと、一般論ですが、「若い時には自分のことを深く考えるモラトリアム期間があってよい」と考える欧州人と「若い時はとにかく苦労しなければダメ」と考える日本人の違いだと思います。今の日本の貧困問題をみればわかるように、日本の社会は、実は、若い人たちにあまり寛容ではないし、投資もしていないのです。 デンマークは、大学、大学院まで学費が無料。しかも生活費の一部まで支給してくれます。またなんらかの事情で生活費を生み出せない状態にある若者に対しては、自立支援と無料の職能訓練を施して労働市場にでられるようにしているのです。

日本のワーキング・ホリデーの社会的評価が上がらないのは、スキーム利用者たちも問題があると思います。 1年間外国にいながら、語学力がまったく向上してないとか、具体的な成果を周囲にプレゼンテーションしアピールする機会を作ろうとしていない側面もあると思います。外国で得た知識や経験を私物化したり、自己満足で終わらせているのが現状ではないでしょうか。 ワーキングホリーデーで学びとったことを、日本の社会にどう伝え、どう還元するのかWH制度利用者が考えることで、ワーキング・ホリデーへの社会的評価は変わってくると思います。

日本社会にワーキング・ホリデー経験を積極的に評価してくれる素地はまだ十分ではありません。12カ月後にデンマークから帰国した時、現実的な問題に押しつぶされない準備もしておくとよいでしょう。
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